心エコー図グループ

心エコー図グループについて

 循環器内科の心エコー図グループは日々の心エコー図検査の運用全般とその読影の責任を任されています。また同時に心エコー図の技術を用いた臨床研究を行い各種研究会や学会に参加発表も行っています。
 
 心エコー図の検査場所は昭和大学病院の中央棟の地下1階にある超音波センター(超音波検査室10ブースを有する)にて、予約どおりの待機的検査に加えて、緊急検査にも連日対応しています。また、重症の入院患者さんには心エコーの装置(機械)をベッドサイドに運び検査するポータブル心エコーも積極的に行っています。
 
 心エコー図検査は主に臨床検査技師が体表から直接探触子を当てて検査を行う経胸壁心エコー図検査(TTE)と医師が経食道的に観察する経食道心エコー図検査(TEE)があります。どちらの検査も心エコー図グループの医師が読影確認を行っています。心エコー図検査は心臓の形態、収縮および拡張能評価、心負荷の定量などを非侵襲的に行うことができることから循環器疾患全般の病態評価に有用であるばかりではなく、最近では術前のスクリーニング目的にも多く利用されています。2012年度の心エコー図実績はTTE 6500例, TEE 300例であり2013年度の実績はTTE 6800例, TEE 350例、そして2014年度の実績は更に増加すると考えられ、心エコー図検査の循環器領域に置ける画像診断としての重要性は今後もさらに高まってゆくものと予想されます。加えて近年は弁膜症の術前、人工弁置換術後の評価にはTEEによる3D エコーを行うことでより正確に評価を行うことができるようになりました。近い将来、本邦でも大動脈弁狭窄症や僧帽弁閉鎖不全症のカテーテル治療が弁膜症治療の Standard therapy となることが予期され、TEEによる3D エコーの重要性は大きくなって行くと考えられます。
 
 一方、研究面では心筋の収縮と拡張能の客観的定量化(speckle tracking imaging)が可能となり、これまで目視にだけたよっていた心筋局所の壁運動が立体的に定量化できるようになりました。人間の目には評価できない収縮方向の変化も確認できるなど今後多様な疾患の治療前後などの心筋機能の変化に新たな知見が得られる可能性があり、本グループも他施設に先駆けて研究を行い報告しております。また3Dエコーを用いた空間的な収縮能や収縮の不均一性なども計測できるようになり、積極的に心不全や不整脈の病態評価や治療効果判定に対する興味深い研究も多く行っています。
 
 今後も心エコーグループは心エコー図学を活かして昭和大学の循環器内科に大きく貢献して行けるように努力してゆきたいと考えています。
 
心エコー図グループ 責任者 茅野博行
 
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