心臓核医学・画像診断グループ

心臓核医学・画像診断グループについて

近年、技術の進歩により循環器領域の画像診断は飛躍的に進歩しており、患者さんにとって身体的負担の少ない非侵襲的検査の需要は増加しております。

当科では日常診療の中で、外来でも施行可能な画像検査として心臓超音波(心エコー)検査の他に、心臓核医学(RI)、心臓CT、心臓MRI検査を施行しております。
心臓核医学検査は、狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患を対象とした負荷心筋血流シンチグラフィー、心筋代謝異常の精査としてBMIPPシンチグラフィー、交感神経異常の精査としてMIBGシンチグラフィー等を施行しております。

特に負荷心筋血流シンチグラフィーは、2014年度で年間939件(運動負荷463件、薬物負荷476件)と関東でも屈指の実績があり、胸痛を主訴に受診された患者さんのスクリーニングや、虚血性心疾患がある場合の経皮的冠動脈形成術の治療方針決定や治療後の心筋viability評価など、幅広く活用されております。
研究テーマとして、再灌流された心筋梗塞症例において心筋梗塞・心筋血流Dualシンチグラムを用いた心筋改善の予後予測や、心房細動で心不全を来した症例のMIBGシンチグラムを用いた交感神経機能との関係、不整脈起源と交感神経異常との関係など、多岐にわたっております。

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左前下行枝領域の心筋虚血所見

 

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左前下行枝領域の心筋虚血所見

 

心臓CT

心臓CTは年間618件(2014年度)施行しており、負荷心筋血流シンチグラフィーと同様に胸痛を主訴に受診された患者さんのスクリーニングや、冠動脈プラークの評価、動脈硬化の指標である石灰化スコア、壁運動の評価や心機能解析を施行しています。

また、近年では不整脈に対するカテーテルアブレーション治療の際のガイドとして、CTで作成した3D画像とシステムをmergeさせており、心臓形態評価も施行しています。

研究テーマとして、冠動脈内プラークの性状と冠血行再建術後の合併症との関係や、心房細動における両心房の体積の定量評価による再発の予測などがあります。

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負荷心筋血流シンチグラフィーと冠動脈CTの融合画像

 

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アブレーション用の左房、肺静脈3D画像

 

心臓MRI

心臓MRIは被爆することなく施行できる検査です。年間94件(2014年度)施行しており、動画による心臓壁運動の評価、心筋浮腫の評価、ガドリニウム造影剤を使用した遅延造影による心筋線維化の評価や他形態評価をしております。 心不全で入院された患者さんのうち病因がはっきりしない場合の精査にも用いており、心筋症等での遅延造影のパターンが診断の一助となることもあります。 研究テーマとして、造影MRIの遅延造影による心筋線維化と不整脈の焦点、予後の予測などがあります。
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心筋梗塞による広範囲な心内膜下の遅延造影所見
金子堯一